卒業論文要旨

エッジコンピューティングにおけるタスクの相互依存度を考慮した割り当て

相澤 聡至 (2019年2月)

現代普及しているクラウドコンピューティングにおいては、クラウドへの負荷集中と伝送遅延の発生が大きな問題となっており、それらの解決にエッジコンピューティングの活用が期待されている。エッジコンピューティングでは、タスク割り当て問題が一つの課題である。様々な割り当て手法が提案されている中で、NOC割り当ては多項式時間で割り当てを決定できない問題があり、それに代わるアルゴリズムとしてLPCF割り当てが提案された。

タスクの分散処理を行うと、タスクの割り当て次第でネットワークコストが増減する。なぜなら、タスクの処理完了までに、それぞれ関連するタスク間で通信メッセージのやり取りが行われるためである。このため、タスク同士の相互依存度を考慮した割り当てが求められる。しかしながら、LPCFではそのようなタスク間の相互依存度がネットワークコスト計算に十分反映されないため、ネットワークコストを極小化できない場合が考えられる。

そこで本研究では、LPCFにおいて0、1の2通りで表していたタスクの相互依存度を重み付けにより拡張し、ネットワークコスト計算に反映させる手法を提案した。シミュレーション実験の結果、提案手法ではLPCFよりもネットワークコストを低減する割り当てを行うことが確認された。