卒業論文要旨

P2Pライブストリーミングの動的最適化

飯浜 夕貴 (2021年2月)

現在、ライブストリーミングシステムに用いられている通信モデルとしては、クライアントサーバ型が主流となっている。しかし、規模の拡大による配信元サーバへの負荷の集中や、サーバの維持管理費が莫大になってしまうという問題点から、P2Pライブストリーミングを用いた配信に対して注目が集まっている。だが、これらの方式においても、「接続している上流ノードの離脱」、「特定ノードへの負荷の集中」、「配信元ノードからのホップ数の増加」などといった問題点が存在する。これらの問題点を解決するためにも多くの方法が提案されているが、 P2Pライブストリーミングシステムの本質的な課題である、「ネットワークを動的に再構成することによるレジリエンスの確立」に関する研究はまだ乏しい。

本研究では、これらを解決するために有用であるとされている、ネットワークモチーフの活用によるP2Pライブストリーミングの動的最適化のテーマをさらに推し進め、ノード同士の距離を考慮に入れた最適化を行う手法を提案し、シミュレータ上で仮想的に再現することで実験評価を行った。実験の結果、提案手法を用いることで、配信ネットワークにノードが新規参加する際に、現実のようにノード同士の距離を考慮することで、仮想的な配信ネットワーク内でP2Pライブストリーミングの動的最適化が実現されるのを確認した。